AIEN-哀怨-

2004年よりマザーアースコンサートと題して、
表裏一体「Love you forever/永遠の愛」・「-美しき南の島-AIEN/哀怨」を二日間に渡り、仙台で開催。

 

「-美しき南の島-AIEN/哀怨」は
2006年のテーマ「祈り」憎しみ・悲しみの連鎖からの開放の演目です。

 

かつて進歩と発展という名のもと、たくさんの命が失われました。
未だ、孤独に傷をさすり、癒されぬ魂への鎮魂歌。

 

 

AIEN ストーリー 哀怨(あいえん) -美しき南の島より-

「祈り」憎しみ・悲しみの連鎖からの開放

 

「祈り」憎しみ・悲しみの連鎖からの開放

歌こそ命、音は心の音色
未だ、癒されぬ魂の叫びを呼び起こすかのように・・・
生命の賛歌をこの地球にささげたい熱い想いが歌となり、祈りとなった。

 

美しき南の島々には人々が強く生きていくための心の歌が数多く
残されている。戦争や貧困、悲しい歴史、文化の狭間で苦しむ
歴史の中で生まれたそれらの歌たち。人々は強く生きていくために
歌い続けた。自分を励まし、必死生きた人々の思いの歌を今、再び。
生命の賛歌をこの地球にささげたい。熱い想いが歌となり祈りとなった。
比嘉ひろ音のルーツでもある南の島々に伝わる歌と映像のコラボレーション。

 

潮風の香り、まろやかな風、白銀の砂浜、ペールブルーに透き通って広がる水平線空と海がひとつに溶けあって、何事もなかったように海は輝いている。

 

戦争・・・世界中に多くの犠牲と生々しい爪痕を残し、
未だにその傷に癒されぬ人々がたくさんいます。
昔、日本の統治下にあった南の島々では、内外問わずいつの時代も
あさはかな私達の争いの犠牲となってきた。
搾取による貧困はたくさんの島民、乳飲み子の命を奪ったに違いない。
空乳にあえぐ赤子の姿にこの身が切れる

 

子どもたちの子供たちの子どもたちへ伝えずにはいられない島々の嗚咽。
美しくも哀しい南西諸島の民謡の数々は、今を生きる私たちにそっと語りかけます。

 

南西諸島・・・沖縄と本土とを結ぶ南の島々
そこは、戦争の繰り返し、文化の狭間、悲しい歴史が物語る、人々が強く生きていくための数々の心の歌があった。

 

貧乏のどん底、男たちは、島を離れほとんど出稼ぎへ・・・残された女たちは、子供をかかえ、生きていくことで精一杯いつ会えるか分からない夫、恋人のもとへの募る思い、子供を思う年老いた母。
故郷に別れを告げるつらい思い・・・。

 

歌は、命の底から湧き上がる魂の叫びであり、
心を癒す命の支えでした。流れゆく時代の中、人を思う心、悲しみ、苦しみは、昔も今も変わらない。
たったひとつのかけがえのない命までもが軽んじられるこの頃風化された魂たちの叫びが、南の島で必死に生きた人たちの想いの歌が現代の人たちの胸に、生きるということの大きなメッセージとして響いたら幸いである。

 

 

「-美しき南の島-AIEN/哀怨」に寄せて 比嘉ひろ音

美しき南の島-哀怨 美しくも哀しい南西諸島の民謡の数々は、今を生きる私たちにそっと語りかけます。

「蝶の羽ばたきでさえ宇宙の果てまでも影響していると言います」
何気ない些細なこと、すべてすべてこの宇宙に影響しているのです。
目に見えるものはすべて幻。現実と感じる世界はほんの一部。
実は大半が目に見えないもので出来ているといいます。
解ってる、解ってるはずなのに繰りかえす・・・我・・・

 

かつて進歩と発展という名のもと、失われた多くの命
私たちの想像をはるかに超える命の防波堤があってのこの命
今、生きていることが億万分の一の奇跡と気づく

 

いつの時代も変わらない平和への願い
穏やかな手で守り、抱きしめ、手渡す命のリレー
ここから、世界へと旅立つ

 

苦しみ 悲しみ 憎しみ・・・すべては愛情の裏返し
愛の一部であり、「愛」の存在なしでは、ありえないこと
しかし、この「愛」の形を正当化するなら
憎しみ、悲しみの連鎖は永遠に断ち切ることは出来ない

 

それどころか地球上から、人の命 更には、自分の命までも消してしまう。人々の意識の中にこの「愛」の二面性が生まれながらに組み込まれているとすると「人」という存在そのものが、「地球」を破壊する要素となってしまう。事実だとすれば、私たちの存在はあまりにも悲しすぎる無意識レベルの中にまで存在する 怒り・憎しみ・悲しみそれを引き出し、認め、溶かしていくには愛するしかない。

 

願い、祈る、歌を祈りに変え
真の愛に満ちた穏やかな心で
ただ 静かに祈りつづけたい

 

あるがままの地球の姿を子どもたちの手へ受け継いでいきたい。大らかに、健やかに優しい心でられることを願いながらただ、歌い続けたい

 

私ほど、愛を学ばなくてはいけない愚か者はいないとちゃんと解っています 。
だからこそ、神様はわたしにこのような役割を与えてくださったんだと思っています。
私など、歌を祈りに変え愛を歌うには取るに足らない人間だということも解っています。
それでも、歌い続けたい。

 

そして、一番身近な地球である自分自身の命に震わせたい。
それぞれの命が満たされること、それが、何よりの世界平和への近道かもしれません。

 

命尽きるまで唄い奏でる覚悟です。

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